starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

義務対象外で事故発生=エレベーターの二重ブレーキ―設置3割どまり・国交省


 2006年に東京都港区で高校生がエレベーターの床と建物の天井に挟まれて死亡した事故後、扉が開いた状態でかごが動きだすことを防ぐ「二重ブレーキ」の設置が義務化されたが、義務対象外のエレベーターで事故がたびたび発生している。設置率は約3割にとどまり、国土交通省は安全性確保のため積極的な二重ブレーキの設置を呼び掛けている。  同省の社会資本整備審議会は23日、エレベーターの扉が開いたまま動く「戸開走行」事故2件の調査報告書を公表した。報告書によると、ブレーキの部品の破損や不具合が原因だった。うち1件は東京都中央区のタワーマンションで18年7月、利用者が5階で降りた後、扉が閉まる前にかごが上昇し、最上階の28階で衝突して停止した。  もう1件は京都市の病院で19年12月に発生。4階から複数人が乗り込み、2階まで降りて一度扉が開いた後、突然閉じながら上昇した。最上階の5階で本来の停止位置を超えて止まり、天井の照明カバーが落下して1人が軽傷を負った。  同審議会は今年5月にも同様の事故2件の調査報告書を公表。神戸市と大阪府豊中市の病院で18年と20年に発生し、交換期限が来た部品を更新していなかったことや、ブレーキ部品の破損などが原因だった。   防止策として効果的なのが二重ブレーキ(戸開走行保護装置)だ。国交省は08年、建築基準法施行令を改正して装置の設置を義務付けたが、対象は09年9月以降に新設されたエレベーターに限られる。今年1月に発表された設置状況は、全国約74万台のうち、29%にとどまっており、国交省は建物の所有者や管理者に設置を促している。(了)【時事通信社】
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.