旧統一教会側の回答文書受領＝信者間養子縁組への再質問に―厚労省

　世界平和統一家庭連合（旧統一教会）の信者間の養子縁組を巡り、厚生労働省は１９日、教団側から追加質問に対する回答文書を受領したと明らかにした。同省は「精査した結果に基づき、今後の適切な対応を検討したい」としており、回答内容は明らかにしていない。 　教団側はこれまでに、１９８１年から今年５月までに７４５人の養子縁組が行われたと明らかにしている。厚労省は１１月、実態把握に向け、東京都と連名で質問書を送付。今月５日に回答を受け取ったが、より詳細な経緯などを確認するため、９日に追加で１９日を回答期限として質問書を送った。 　養子縁組あっせん法では、都道府県の許可なしに反復、継続的にあっせんをしていた場合、金銭授受の有無にかかわらず同法に違反する可能性がある。 　信者間の養子縁組について教団側は、近年は信者同士のつながりなどで続いてきたとし、対価は「一切受け取っていない」などとして違法性を否定している。厚労省は、違反が確認された場合、行政指導などを検討する方針。　（了）【時事通信社】