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コロナ急増で新たな抗議=医学生ら「感染対策を」―中国


 【北京時事】新型コロナウイルスの感染が急拡大している中国で、新たな抗議活動が広がり始めた。感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策に若者らが不満をぶつけ、政府が事実上の「ウィズコロナ」に急転換したばかり。今度は医学生らが「適切な感染対策を」と要求を突き付け、若年層が習近平政権を揺さぶる構図が続いている。  香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(電子版)によると、江蘇省南京市内の病院前で12日夜、学生約100人が抗議活動を行ったほか、各地で似た事態が発生。医学生らは1カ月当たり最大1000元(約2万円)という極めて低い報酬で医療の現場に駆り出されているという。医学生らは、医師と同等の報酬や冬季休暇時の帰郷のほか、適切な院内感染対策を講じるよう訴えている。  14日には四川省成都市の大学病院で医学生が急死し、動揺が拡大。病院側は心臓疾患による死亡だと説明したが、インターネット上では「発熱があったにもかかわらず働かされていた」との情報が飛び交い、真相究明を求める声が上がる。  こうした背景には、医療従事者の感染と患者急増による医療体制の逼迫(ひっぱく)があるとみられる。北京の救急センター関係者は中国メディアに対し、「救急車の要請件数は高止まりしている」と説明。「発熱程度の症状であれば、インターネット診察も活用してほしい」と呼び掛けた。  習指導部は15~16日の重要会議で「新たな段階の感染対策をきちんと実行せよ」と指示。ゼロコロナ政策に回帰することなく、医療崩壊を食い止めながら混乱を乗り切る方針を示した。  各地の病院や学校では、医学生らの要求を一部受け入れる動きが出ていると伝えられる。当局は若者らの不満が一斉に爆発しないよう、細心の注意を払っているもようだ。 【時事通信社】 〔写真説明〕北京の病院で、列に並ぶ人に防護服を着て対応する医療従事者=15日(ロイター時事)
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