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社長立件、困難との見方も=事故3日前に検査通過―浸水指摘のハッチ・知床観光船


 運輸安全委員会の経過報告書で、「KAZU I(カズワン)」の沈没原因は船首ハッチからの浸水だった可能性が高まった。海上保安庁は、業務上過失致死容疑で運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長(59)らの捜査を続けているが、ハッチは事故直前の検査で「問題ない」と評価されている。捜査関係者は、桂田社長の立件が「遠のく可能性もある」と話した。  カズワンは事故3日前の4月20日、国の検査代行機関による中間検査を受けた。船首甲板のハッチも検査項目に入っており、問題なしと評価を受けて合格した。  検査は、風雨を防ぐことができるかを外観で確認する。検査事務規定では、外観で問題ない場合は開閉試験を省略できるとしている。国土交通省によると、事故3日前の検査でハッチの開閉試験が実施されたかは調査中という。  運輸安全委の報告書によると、ハッチはしっかりと固定されていなかった疑いがある。検査3日後に不具合があったとなると、検査が適切に行われていたかが問われることになる。  捜査関係者によると、ハッチの点検責任は直接的には船長にあり、桂田社長のような経営者や運航管理者に問うのは難しいという。この関係者は「『検査で合格したから問題ない』と主張されると厳しい。立件が遠のいたかもしれない」と話した。  ただ、桂田社長は運航管理者として出航の是非を判断する立場にあった。漁船などが出航を見合わせる中、桂田社長は死亡した豊田徳幸船長=事故当時(54)=と相談し、海の状況に応じて引き返す条件付き出航を決断したとされる。別の捜査関係者は「荒天で海が荒れることを分かっていて出航させていたなら、管理者として業務上の過失を問うことはできる」と語った。 (了)【時事通信社】
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