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幹部「本当に情けない」=4年前も留置中の男逃走―信頼回復急務・大阪府警


 留置場での監視態勢の不備により、殺人事件容疑者の自殺を許す事態を招いた大阪府警は4年前、勾留中の男が逃走する事件で再発防止の徹底を誓っていた。繰り返された留置管理のずさんさに、府警内からは「本当に情けない」(幹部)との声も上がった。  富田林署では2018年8月、窃盗や強制性交などの容疑で逮捕、勾留中だった男(34)=加重逃走などの罪で服役中=が面会室のアクリル板を壊して逃走。9月に山口県内で身柄を拘束されるまで自転車などを盗みながら中四国を49日間逃げ続けた。  府警の調べで、面会室のブザーは電池が抜かれていて1年以上前から作動していなかったことや、留置係の職員が内規に反し勤務中にスマートフォンを見ていたことなどが判明。府警は当時の同署署長ら計7人を懲戒処分にするとともに、面会室のアクリル板の補強などの対策を講じた。  今回の容疑者自殺を受け、府警は留置管理業務の基本を忠実に行うよう指導するほか、巡回・巡視のマニュアル作成、記録のデジタル化などを進めると表明。報告書でも「同種事案を二度と発生させないようにするため、組織一丸となり再発防止対策に取り組んでいく」と強調した。  ただ、今年に入って計7人の警察官が逮捕されるなど不祥事も絶えず、府民の信頼を損なう事態が続く。この幹部は「多数の警察官は真面目なのに、少数の人間によって信頼が損なわれる。気を引き締めないといけない」と、危機感をあらわにした。  園田寿・甲南大名誉教授(刑法)は「警察は生命、身体を安全に拘束する責任、使命を全うしなくてはならず、今回の事案は大失態」と批判。「人がいきなり自殺をするのは考えにくく、前兆をつかむため、専門家による研修などを行うべきではないか」との考えを示した。 (了)【時事通信社】
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