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職質で暴行認め、都に賠償命令=トルコ人男性が勝訴―東京地裁


 警視庁渋谷署員から職務質問された際に暴行を受けて負傷したとして、トルコ国籍の男性が東京都に500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が14日、東京地裁であり、野口宣大裁判長は署員の行為を違法と認め、都に5万円の支払いを命じた。  判決によると、渋谷署の警部補らは2020年5月、パトカーで巡回中、車を運転していた男性が目をそらして追い越したことから停止を求めたが、職質中に在留カードなどの提示を拒んで車を発進させたため再び停止させた。その場に座るよう指示しても従わなかった男性を足払いし、首に腕を回して「いいかげんにしろ、この野郎。なめんなよ」などと怒鳴った。  野口裁判長は、男性が冷静にやりとりしていたことなどから「有形力行使の必要性・相当性を欠く」とした上で、「制裁を加える側面があった」と指摘。「危害防止のため必要と認められる措置を超え、警察官職務執行法の要件を満たさない」と結論付けた。  警視庁の占部貴之訟務課長の話 主張が認められなかったことは残念。内容を精査した上で対応を決める。 (了)【時事通信社】
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