「判断ミス回避に最善を」＝台湾問題で―ＥＵインド太平洋特使

　欧州連合（ＥＵ）のティベルス・インド太平洋特使は１４日、中国による台湾侵攻の懸念を巡り、「判断ミスを避けるため最善を尽くすことが重要だ」と述べ、日本をはじめインド太平洋地域のパートナーと協議を続けていく意向を示した。東京都内で一部メディアの取材に応じた。 　ＥＵは昨年９月、「インド太平洋における協力のための戦略」を発表。民主主義や人権といった共通の価値観を持つ地域の国々と「ルールに基づく国際秩序」などを推進していく方針を打ち出した。 　特使は、ロシアによるウクライナ侵攻、台湾海峡での緊張増大、北朝鮮の度重なるミサイル発射を挙げ、「経済は安全保障と切り離せないこと、欧州とアジアの安保は切り離せないことを浮き彫りにした」と指摘。日本との安保協力に関しては「海洋安保が明らかな協力分野だ」と強調し、海上自衛隊とＥＵ海軍部隊の協力継続の必要性を訴えた。　【時事通信社】 〔写真説明〕取材に応じる欧州連合（ＥＵ）のティベルス・インド太平洋特使＝１４日、東京都港区