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県と市、争う姿勢=熱海土石流賠償訴訟―静岡地裁支部


 静岡県熱海市で昨年7月に起きた土石流災害で、崩落起点に造成された盛り土を巡る行政の対応に過失があったなどとして、「被害者の会」の遺族や被災者らが、県と市に約64億円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が14日、静岡地裁沼津支部(古閑美津恵裁判長)であった。県と市はともに請求棄却を求めた。今後、遺族が前・現所有者らを相手に起こした訴訟と併合される見通し。  法廷では、母親を亡くした瀬下雄史さん(54)が意見陳述した。不正に盛り土を造成した事業者が最も悪質とした上で、「管理責任者として不適切な対応を続けてきた行政に対しても許せない思いだ」と表明。「未曽有の災害につながった責任を追及したい」と述べた。  訴状などによると、原告側は市が2007年、盛り土造成について土地の前所有者の不動産管理会社から届け出があった際、災害防止策などの項目が記載されていない書類をそのまま受理したと指摘。その後、盛り土が崩壊する危険性を認識しながら、安全対策を強制する「措置命令」などの権限を行使しなかったなどと主張している。  また、県は市に是正を求めず、盛り土の危険性を認識しながら、適切な情報共有や引き継ぎが行われていなかったなどと訴えている。  答弁書で、市は再三にわたり行政指導をしたが、前土地所有者が応じなかったなどと主張。県は、市に対して是正を求める法的義務はなかったなどと訴えた。   土石流災害では、災害関連死を含む27人が死亡、1人が行方不明となっている。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕土石流災害で静岡県と熱海市に損害賠償を求めた訴訟で、静岡地裁沼津支部に入る「被害者の会」の遺族と被災者ら=14日午前、同県沼津市
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