総選挙を２４年４月に前倒し＝政治混乱激化―ペルー大統領

　【サンパウロ時事】政情不安が続く南米ペルーのボルアルテ大統領は１２日、大統領と国会議員を選ぶ総選挙を２年前倒しし、２０２４年４月に実施する意向を表明した。ボルアルテ氏は、汚職疑惑が浮上したカスティジョ前大統領の罷免に伴い、７日に副大統領から昇格したばかり。 　ペルーでは１６年の総選挙後、国会との対立で大統領失脚が相次ぎ、ボルアルテ氏は６人目。ボルアルテ氏は国民向けの声明で「過去数年、政治システムは危機に陥っている。今日、われわれは政治的対立の深刻化を目の当たりにしている。これは国や経済、貧困との闘い、市民の日常生活にとって健全ではない」と強調。２４年４月の総選挙実施に向け「国会の合意を得るための指導力を示すと決めた」と述べ、近日中に前倒しの法案を提出する考えを明らかにした。　【時事通信社】