イランに追加制裁＝対ロ武器供与、デモ弾圧―ＥＵ外相理事会

　【ブリュッセル時事】欧州連合（ＥＵ）加盟国の外相は１２日にブリュッセルで開いた理事会で、ロシアへの武器供与や反体制デモ弾圧を理由にイランへの追加制裁を実施することで合意した。制裁は同日、発動された。 　対ロ制裁についても大筋で合意に達したが、最終的な結論は持ち越された。一方、ウクライナへの軍事支援として、２０億ユーロ（約２９００億円）を追加拠出することで合意した。 　ＥＵの発表によると、イランを巡っては、国内の人権侵害に関連して軍幹部ら２０人と１団体、ロシアへのドローン供与に絡み４人と４団体が新たに制裁リストに加えられた。ボレル外交安全保障上級代表（外相）は理事会後の会見で、反体制デモに参加していたとされる男性がイランで１２日に公開処刑されたことに触れ「弾圧に死刑を利用することは容認できない」と批判した。　【時事通信社】