死亡の夫を書類送検＝２０年前の妻殺害容疑―宮崎県警

　２００３年５月、宮崎県北川町（現・延岡市北川町）の林道下で、宮崎市の主婦井上タカ子さん＝当時（５９）＝の白骨化した遺体が見つかった事件で、宮崎県警は１２日、殺人容疑で、夫の井上良介容疑者＝死亡当時（７０）＝を、被疑者死亡のまま書類送検した。 　送検容疑は０２年９月ごろ、タカ子さんを何らかの方法で殺害した疑い。 　県警によると、０８年９月に東京都荒川区で見つかった身元不明の遺体のＤＮＡ型が、井上容疑者のＤＮＡ型と同じであることが先月判明した。 　夫妻は０２年９月から行方不明となり、県警が家族からの行方不明届を受理し捜査。タカ子さんの遺体の発見状況などから、０３年５月、殺人と死体遺棄容疑で井上容疑者の逮捕状を取り、指名手配していた。　（了）【時事通信社】