ＡＶ出演被害防止法で初摘発＝契約書不交付疑い、男を再逮捕―警視庁

　アダルトビデオ（ＡＶ）に出演する女性に必要な契約書類を交付しなかったとして、警視庁保安課は６日までに、ＡＶ出演被害防止法違反の疑いで、会社役員角谷貴史容疑者（５０）＝東京都品川区＝を再逮捕した。同法違反容疑での摘発は全国で初めて。 　同法は、ＡＶの出演被害を防止する目的で６月に成立した。撮影に際しては、出演契約書の交付を義務付け、出演者がＡＶ公開後も２年間は自由に契約を解除できることなどを定めた。 　捜査関係者によると、角谷容疑者は８～１０月、ＡＶに出演した女性に対し、７回にわたり契約書を交付しなかった疑いが持たれている。　 　角谷容疑者は１１月、無修正のＡＶを動画サイト「ＦＣ２コンテンツマーケット」に投稿したとして、わいせつ電磁的記録媒体陳列容疑で逮捕された。２０１６年から今年１０月までの間、動画投稿で約８２００万円を得ていたとみられる。（了）【時事通信社】