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ネズミ使って地雷探知=有機米で土地有効利用―除去開始から30年・カンボジア


 カンボジアで1970年代から20年以上続いた内戦中、各地に埋設された地雷の除去が始まってから今年で30年。国際非営利団体APOPOは、ネズミや犬を使った地雷探知で活動に貢献している。これまでに東京ドーム470個分以上の土地で地雷を除去。カンボジア事業の責任者マイケル・レーン氏は「来年からは除去後の土地で有機栽培米を育て、農家の収入確保につなげたい」と意欲を語る。  籠から放たれたネズミが鼻を動かしながら砂地を駆け回る。地雷のにおいを嗅ぎつけると、地面を引っかいて係員に知らせた。カンボジア北西部シエムレアプにあるAPOPOのビジターセンターでは、ネズミによる地雷探知を実演している。  97年に設立されたAPOPOがカンボジアでこれまでに地雷や不発弾などを除去したのは2204万平方メートル。今年と来年の目標はいずれも800万平方メートルで、今年は1000個超の爆発物を処理した。  APOPOが使うのはタンザニア生まれのアフリカオニネズミ。体重が1~1.5キロと軽く、地雷に乗っても起爆しないから安全だ。また、金属ではなく爆発物の化学物質に反応するため、間違って一般の金属片を探知することがない。人間が金属探知機を使って4日かかるテニスコートほどの範囲を30分で捜索でき、効率良く作業できる。  生涯で22万5000平方メートルを捜索し、100個以上の地雷などを見つけたマガワ(2013~22年)は、英ペット愛護団体PDSAにネズミとして初めて表彰された。  有機栽培米の育成は来年初めに400万平方メートルの土地で開始予定。作物の中から有機栽培米を選んだのは「国際市場で需要があるから」(レーン氏)だという。当面は100~200人の農民が従事。輸出して農家の生活を支えたい考えだ。 【時事通信社】 〔写真説明〕カンボジア北西部シエムレアプにある国際非営利団体APOPOのビジターセンターで、地雷探知を実演するネズミ=11月23日
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