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堅実な努力家、日本の要に=まとめ役、小6で「父」の風格―W杯サッカー・冨安選手


 サッカーワールドカップ(W杯)日本代表の冨安健洋選手(24)は、守備の要として抜群の安定感を誇る。中学時代に指導した恩師は、その人柄について「堅実な努力家。模範的な選手だった」と語る。  冨安選手は中学進学を機に地元アビスパ福岡のジュニアユースに加入した。3年間指導した宮原裕司さん(42)はセレクションで冨安選手を見た時、「こんなにきっちりできる小6がいるのか」と驚いた。「表立って引っ張るわけではないが、随所でまとめる。騒ぐ子たちは騒がせておきながら、いい方向に持っていく。まるで『お父さん』のようだった」と振り返る。  プレーのうまさは、学年18人のうち「真ん中ぐらい」。だが、いつも一番にグラウンドに来て道具を出し、ストレッチを始めるなど、練習に取り組む姿勢は群を抜いていた。  中学2年の頃、宮原さんはチーム全員を集め、冨安選手にこう尋ねた。「いつもおまえが準備している。他のやつらはギリギリに来て、当たり前のようにボールを蹴っている。いいのか?」。すると冨安選手は「みんながすぐにボールを蹴れるなら、僕はいいんです」と答えた。  週に1度提出する「サッカーノート」には、課題がびっしり。中学2年の終わり頃から年代別代表に呼ばれ、アビスパの練習後に、1人でコーンやハードルを並べ、自主練習に励んだ。「『日本代表になってW杯に出たい』とノートに書いていた。年代別代表に入って、(その思いが)加速したようだった」。宮原さんは語る。  「こういう子がプロになるんだね」。毎日家の周りを走る姿に、地元の人たちは感嘆した。宮原さんも「彼のような模範的な子がプロになってほしいと思っていた」と明かす。  W杯はけがの影響などで、別メニューでの調整が続いた冨安選手だが、後半から出場したドイツ戦、スペイン戦では存在感を示し、勝利に貢献した。「彼は損得なしに、さまざまな努力を続けてきた」と話す宮原さん。初のベスト8を懸けた戦いとなるクロアチア戦での活躍に期待している。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕サッカーW杯代表の冨安健洋選手(右)と恩師の宮原裕司さん(宮原さん提供)
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