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AIとの共作、プロ上回る=俳句評価で実験―京都大


 著名な俳人が詠んだ俳句よりも、アマチュアと人工知能(AI)の共作の方が高評価。京都大大学院の研究グループが一般の男女385人に対して行った実験で、こうした結果が明らかになった。AI単独の句と俳人の句では評価が変わらず、区別も付けられなかった。研究グループは「人間とAIが協力することで、より創造的なアートを生み出せる可能性がある」としている。実験結果は10月、英国国際学術誌の電子版に掲載された。  実験で比較したのは、北海道大が開発した「AI一茶くん」の句と歳時記に載っている高浜虚子や小林一茶らの句、AIが作り句歴4年までの人が選んだ句の3種類。用意した計80句の中からランダムに選択した40句(俳人20句、AI10句、共作10句)を385人にオンラインで示し、美しさを7段階で評価するとともに、俳人の作品かAIの作品かを選ばせた。  その結果、AIと人間の共作が平均で4.56点だったのに対し、俳人は4.15点、AIは4.14点で、作者が俳人かAIかは見抜けていなかった。AI作と答えた句ほど評価が低い傾向も見られ、人間の作品は優れていると考える「アルゴリズム嫌悪」という効果が働いていることも分かった。  研究グループの大学院博士後期課程2年、櫃割仁平さんは「AIアートが人間と区別できないほど向上していることが示された。こうした見方が社会に浸透すれば、人間とAIがより調和して発展していけるかもしれない」と話している。     ◇実験に使った俳句の例  【AIが作り人間が選択】  夜の鐘 一つ鳴きけり 秋の風  【AI】  目に高き 身を考へて 秋の風  【俳人】  淋しさに 飯を喰ふなり 秋の風 (了)【時事通信社】
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