４カ所以上に切り傷＝逃走の男「暗がりで分からず」―宮台さん襲撃事件・警視庁

　東京都立大（東京都八王子市）の教授で社会学者の宮台真司さん（６３）がキャンパス内で男に襲撃された事件で、宮台さんが少なくとも後頭部などに４カ所の切り傷を負ったことが３０日、警視庁捜査１課への取材で分かった。男との面識については「暗がりだったので分からない」と話しているという。 　同課によると、宮台さんには、首付近や右脚、左脇などにも刃物によるものとみられる数センチの切り傷があった。背中にも打撲の痕があり、１カ月の重傷を負った。 　両手から腕にかけ、刃物による攻撃を防ぐ際にできる多数の防御創があったといい、同課は２人が激しくもみ合った可能性もあるとみて調べる。 　宮台さんは２９日午後４時１０分までの講義を終え、１人で駐車場に向かって歩いていたところを背後から襲われたとみられる。 　男は襲撃後、小走りで逃げた。キャンパスに設置された防犯カメラには、男とみられる人物の姿が映っていた。 　目撃者が２９日午後４時２０分ごろ１１０番した。男は２０～３０代とみられ、身長１８０センチ前後で、黒っぽいジャンパーと黒いズボン姿という。　（了）【時事通信社】