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寡黙な少年、世界で躍動=芯の強さで成長続ける―サッカーW杯・三笘選手


 サッカーW杯日本代表の三笘薫選手(25)は敵陣を切り裂くドリブルが持ち味だ。ドイツ、コスタリカ戦では後半ピッチに立ち、存在感を示した。少年時代の恩師らは、身体能力に加え、判断力が卓越していたと口をそろえる。優しい性格が競技の上では弱さにつながるのではとの懸念もあったが、寡黙だった少年は持ち前の芯の強さで成長を続けている。  「なんて頭の良い子なんだ」。さぎぬまSC(川崎市)代表の沢田秀治さん(64)は、小学2年生の三笘選手の姿に衝撃を受けた。フォワードの選手の3~5メートル後ろにつき、攻守の切り替えに素早く、冷静に反応。「小さい子はボールに寄りがちだが、三笘はちゃんと間合いを見ていた」。一方で、性格はおとなしく寡黙だった。  3年生からは川崎フロンターレの下部組織へ。12歳以下の監督だった高崎康嗣さん(52)も「薫は考える力があった」と語る。失敗しても、考えて考えて、答えを出す。言われたことをすぐに実践する素直さもあり、ぐんぐん成長した。ただ高崎さんは、競技をする上で、三笘選手の優しさや自信のなさが気になった。  高崎さんは三笘選手を常に1学年上のチームでプレーさせた。「薫はどのレベルにも合わせられるぐらい器用。よく言えば染まれるし、悪く言えば流される」。高いレベルで鍛えられた三笘選手は、ジュニアユース、ユースと順調に昇格した。トップチームからも声が掛かったが、選んだのは筑波大への進学だった。  「自信がない」と言う三笘選手に、高崎さんは「分かった、応援する。けど早く海外に行け」と伝えた。「しなやかで、速さも持久力もあり、突き抜けている。国内ではもったいない」と感じていたからだ。  優しい性格は変わらない。だが、芯の強さも持ち合わせている。高崎さんは「最終的な意思を持った上で、目標を具体的に描けている」と話す。  大学卒業後、川崎フロンターレに戻った三笘選手は、プロ1年目から鮮烈な活躍を見せた。今夏からは世界最高峰のプレミアリーグ(イングランド)に身を置く。ドイツ戦後、「ボールが渡って大きな歓声が湧くとモチベーションが上がる。いいプレッシャーになっている」と語った三笘選手。スペイン戦でW杯初ゴールを狙う。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕コスタリカ戦の後半、ドリブルで攻め上がる三笘薫選手=27日、カタール・アルラヤン 〔写真説明〕さぎぬまSC代表の沢田秀治さん=8日、東京都中央区
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