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「絶対的な存在に」=海外移籍で鍛えた心身―サッカーW杯・堂安選手


 「『俺がヒーローになる』と思ってピッチに立った」。サッカーワールドカップ(W杯)のドイツ戦で、反撃ののろしとなる1点目を決めた日本代表の堂安律選手(24)。海外移籍後は試合に出られず苦しい時期もあったが、「絶対的な存在にならなあかん」と自らを奮い立たせ、練習に励んできた。支えとなったのは、幼少期から兄のように慕う恩師だった。  堂安選手は小学4年生の時に、兵庫県西宮市の強豪クラブ西宮SSに加入した。コーチだった早野陽さん(38)とは比較的年齢が近いこともあり、すぐに打ち解けた。2人ともFCバルセロナが好きで、土曜は早朝に放送されるスペインのリーグ戦を見てから、練習で顔を合わせるのが恒例だった。  その後も交流が続き、堂安選手が海外移籍してからは、頻繁に電話がかかってくるように。10時間以上話すことはざらで、早野さんは寝ずに朝を迎える日もあった。  オランダに渡って3シーズン目となる2019年、堂安選手はPSVアイントホーフェンに移籍した。「来てや」。堂安選手に誘われ、早野さんは約1カ月間オランダに滞在し、生活を共にした。「その頃からコーチではなく、友達のような関係になった」と振り返る。  試合に出られず、苦しい時期も。そんな時、2人はいつも同じ話をした。「調子が悪かろうが、監督が代わろうが、うまかったら出られる。絶対的な存在になるまで練習し続けるしかない」  早野さんは、海外に行ってからの堂安選手の成長を感じている。「自分と向き合う時間が増え、やるべきことの逆算がうまくなった」。「幼い頃は誰かのせいにすることもあったが、『自分がこうすれば』と言うようになった」と目を細める。  堂安選手は食事やトレーニング方法を変え、フィジカル面も強化。「僕には『食べて』と言うけど、律はおなかがすいていてもサラダ。それぐらい意識を高くやっていた」。堂安選手の禁酒に合わせ、早野さんも禁煙した。  日本代表や海外での活躍に驚きはないという。「いい指導者に出会って、上まで行ってくれた」。W杯では「日本には堂安律がいると世界に知らしめてほしい」。絶対的な活躍をさらに期待している。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕サッカーW杯代表の堂安律選手(右)と小学生時代のコーチ早野陽さん(左)=早野さん提供 〔写真説明〕後半、同点ゴールを決め、喜ぶ堂安=23日、カタール・ドーハ
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