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孤立プーチン氏に味方=キューバ大統領、欧米を非難―ロシア


 ロシアのプーチン大統領とキューバのディアスカネル大統領は22日、モスクワで会談し、米国による制裁に反対する立場で意気投合した。ディアスカネル氏は、ウクライナ侵攻を続けるロシアの招待に応じて「助け船」を出し、北大西洋条約機構(NATO)拡大も非難。国際的に孤立するプーチン氏にとって、心強い味方となったようだ。  「ソ連、ロシアは常に、独立や主権のために闘うキューバ国民を支持している」。プーチン氏は、今や外国首脳が訪れることがまれなクレムリン(大統領府)でディアスカネル氏を歓迎。「われわれはあらゆる制限、禁輸、封鎖などに反対してきた」と伝えた。  米国の制裁を受けてきた歴史はキューバの方が長いが、今ではロシアが制裁対象の筆頭だ。「封鎖」という言葉は、60年前に米ソが核戦争の瀬戸際に立った「キューバ危機」での米国による海上封鎖を連想させる。  ディアスカネル氏は、ロシアとキューバに一方的に制裁を科す米国を「共通の敵」と表現。「世界の大部分を操るヤンキーの帝国だ」と糾弾した。ウクライナ侵攻の背景にあるNATO拡大も「受け入れ難い」と批判し、ロシアに寄り添った。  最近のロシア外交は、米国一極支配への対抗軸として「反植民地主義」を掲げている。プーチン氏自身、10月に内外の専門家を集めた「バルダイ会議」で、重視する地域としてアフリカ、中南米、アジアを列挙。「ロシアには友人が多い」と言い張った。  プーチン氏はクレムリンでの会談前、ディアスカネル氏と共に、モスクワに完成したキューバ革命の英雄、故フィデル・カストロ元国家評議会議長の銅像の除幕式に出席した。あいさつでカストロ氏について「植民地解放運動の時代のシンボルだった」と称賛。新たなロシア外交をてこ入れしようと、キューバを徹底的に利用した。 【時事通信社】
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