ロート製薬の偽美容液販売＝容疑で中国人の女逮捕―大阪府警

　ロート製薬（大阪市）の偽美容液を販売したとして、大阪府警は１６日までに、医薬品医療機器法違反と商標法違反の容疑で、中国籍の無職馮※（※は女ヘンに尼）彩容疑者（３１）＝埼玉県戸田市喜沢＝を逮捕した。「頼まれて商品を配送しただけで、偽物とは知らなかった」と容疑を否認しているという。模造品は中国で製造され、日本国内に送られた可能性があるとみて調べを進める。 　逮捕容疑は１０月１５日、フリーマーケットサイトで、ロート製薬が製造、販売する医薬部外品の美容液「メラノＣＣ」の模造品５本を大阪府内に住む３０代女性ら２人に計５４００円で販売した疑い。　 　府警生活環境課によると、馮容疑者の自宅から模造品約１６００本を押収。府警が鑑定した結果、正規品に入っているビタミンＣなどの有効成分は全く含まれていなかった。健康被害は報告されていないという。同容疑者は遅くとも４月以降、正規品より約２～３割安い価格で販売していたとみられる。 　ロート製薬が７月、府警に相談して発覚。同社はホームページ上で模造品を購入しないよう呼び掛けている。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕大阪府警が押収したロート製薬の美容液の模造品＝１６日、大阪市中央区