共和、下院過半数に迫る＝米中間選挙、開票続く

　【ワシントン時事】８日投票が行われた米中間選挙は１１日までの開票の結果、野党・共和党が連邦議会の下院で過半数に迫っている。ただ、開票作業は依然として続いており、勝敗の判明にはなお時間がかかる見通しだ。一方、上院は大接戦となっている。 　ＣＮＮテレビによると、米東部時間１１日午前６時（日本時間同日午後８時）時点で、改選の下院全４３５議席のうち、共和党が２１１議席を確保。過半数まであと７議席となっている。これに対し、与党・民主党は１９８議席にとどまっている。 　共和党下院トップのマッカーシー院内総務は米テレビ番組に出演し、バイデン大統領と９日に電話で話した際に祝福を受けたと明らかにした。その上で「少なくとも共和党が過半数を獲得すると考えている」と述べた。 　一方、上院（定数１００）は３５議席が改選。非改選を含めて民主党が４８議席、共和党が４９議席を獲得し、激しく競り合っている。残る３議席のうち、ジョージア州では決選投票の実施が決まったほか、ネバダ、アリゾナ両州では開票作業が続いている。 　１１日は米国の祝日（退役軍人の日）だが、休日返上で開票が続けられる。ただ、投票日以降に到着した大量の郵便投票の集計に時間がかかっており、結果判明が遅れている。　【時事通信社】 〔写真説明〕米共和党下院トップのマッカーシー院内総務＝９日、ワシントン（ＥＰＡ時事）