マスク氏「共和党への投票推奨」＝過去には中立発言も―米中間選挙

　【シリコンバレー時事】米ツイッターのオーナーで実業家イーロン・マスク氏は７日、投票を翌日に控えた中間選挙について「共和党の議会に投票することをお勧めする」とツイッターに書き込んだ。同氏は以前、ツイッターが社会の信頼を得るためには政治的に中立であるべきだと発言していた。 　マスク氏は投稿で「権力の分担は、両党の行き過ぎを抑える」と説明。大統領が民主党のバイデン氏なら、議会側は共和党が多数派になるのが望ましいとの趣旨だ。 　マスク氏は昨年９月、「政治とは距離を置く」と表明。４月には「左寄り」と指摘されるツイッターについて中立であるべきだと主張した。しかし翌５月、民主党を「分断と憎悪の党」と批判し、共和党支持に転向。今回はさらに踏み込み、１億人を超えるフォロワーに投票先を勧めた。 　１０月のツイッター買収時、マスク氏は広告主に誤情報を氾濫させないと約束する一方、ペロシ下院議長（民主）の夫が襲撃された事件で陰謀論が書かれたリンクを拡散。ツイッターを率いる立場となった今、一貫性を欠く言動はツイッター運営への懐疑的な見方にもつながりかねない。　【時事通信社】 〔写真説明〕米実業家イーロン・マスク氏＝５月２日、ニューヨーク（ＡＦＰ時事）