中国主席、Ｇ２０サミット出席へ＝米大統領と会談か

　【ジャカルタ、北京時事】中国の習近平国家主席が、インドネシアのバリ島で１５、１６の両日開かれる２０カ国・地域首脳会議（Ｇ２０サミット）に出席する見通しであることが４日、関係者の話で分かった。既に出席を正式発表しているバイデン米大統領との首脳会談が行われる可能性がある。実現した場合、バイデン政権発足後初の対面による米中首脳会談となる。 　習氏がＧ２０サミットに出席すれば、先月の中国共産党大会後に党総書記として異例の３期目入りをしてから、初めての外遊となる見通し。両首脳のバリ島滞在は３日程度とみられ、会談が行われるとすれば、サミット前後を含めた限られた時間となりそうだ。 　インドネシアのジョコ大統領は８月、米ブルームバーグ通信とのインタビューで、Ｇ２０サミットについて「習氏は来る」と明言。バイデン氏も９月、「（習氏がＧ２０サミットに出席した場合は）会談するだろう」とホワイトハウスで記者団に述べていた。 　ブリンケン米国務長官も先月下旬、中国共産党大会後初めて、中国の王毅国務委員兼外相と電話会談した。首脳会談実現に向けた地ならしを行った可能性もあるとみられている。　【時事通信社】 〔写真説明〕中国の習近平国家主席＝１０月２３日、北京（ＡＦＰ時事） 〔写真説明〕バイデン米大統領＝３日、西部カリフォルニア州オーシャンサイド（ＡＦＰ時事）