インド首相、つり橋崩落現場視察＝病院で被害者見舞い、野党は批判

　【ニューデリー時事】インドのモディ首相は１日、西部グジャラート州モルビで起きたつり橋崩落事故の現場を視察した。崩落した橋のたもとで、事故発生から３日目の捜索活動の様子を確認。州幹部から現状について説明を受けた。 　その後近くの病院を訪れ、被害者を見舞ったり遺族と面会したりした。地元メディアによると、当局者との会議に出席したモディ氏は「事故に関する詳細かつ広範な調査が今必要だ」などと述べた。一方野党は、モディ氏の訪問を前に、大事故直後にもかかわらず同氏の「写真撮影」のため病院が建物を改装したと指摘。病院に対応を働き掛けたとして、同氏や与党インド人民党（ＢＪＰ）を批判した。 　事故では約１４０人の死亡が確認され、首相府は遺族や被害者に見舞金の支給を決定した。モディ氏はグジャラート州出身で、州首相も務めたが、同州では年末までに州議会選挙が予定されており、慎重な被害者対応を求められている。　【時事通信社】 〔写真説明〕１日、インド西部グジャラート州モルビで起きたつり橋崩落事故の現場を視察するモディ首相（左）（ロイター時事）