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執念の捜査、容疑者特定=吸い殻鑑定決め手に―京都府警・王将社長殺害


 王将フードサービス(京都市山科区)の社長だった大東隆行さん=当時(72)=の殺害から8年10カ月を経て、京都府警は執念の捜査の結果、容疑者特定にこぎ着けた。2013年12月19日の事件発生当日、府警は山科署に91人態勢の捜査本部を設置。これまでに延べ約26万1200人を投入し、地道な捜査を積み重ねてきた。  発射された4発すべてが命中していたことなどから、捜査本部は銃撃犯が銃器の扱いに慣れており、現場から車やバイクで逃走したとみて捜査。押収された盗難バイクや、防犯カメラに映った九州ナンバーの車などを調べる過程で、特定危険指定暴力団工藤会の関係者が関わった疑いが浮上した。  15年には現場で押収したたばこの吸い殻から検出されたDNA型が、田中幸雄容疑者と一致。ただ、吸い殻が偽装工作の可能性も否定できないとみて、慎重に裏付け捜査を続けていた。  現場に多額の現金が残されていたことなどから、捜査本部は当初から恨みによる犯行と判断。王将関係者や大東さんの知人らの事情聴取を通じ、会社や大東さん個人を巡るトラブルを徹底的に調べてきた。特に注目したのが、王将による過去の約260億円に上る不適切取引だ。大東さんはこれらの取引の清算を進めていたとされる。  王将の第三者委員会が16年に公表した調査報告書は、同社が1995~05年ごろ、特定の人物と、その人物が関係する会社との間で、多額の貸し付けや不動産売買などの取引をしたと指摘。約200億円が流出し、うち約170億円は未回収となっていることを明かした。ただ、王将と反社会的勢力との関係は否定した。  府警は、田中容疑者が銃撃の実行役で、何者かに指示されたか依頼された可能性もあるとみて背後関係を調べる。 (了)【時事通信社】
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