フィンランド国防相、年内のＮＡＴＯ加盟に期待＝ロの核使用「まずない」

　来日中のフィンランドのカイッコネン国防相は２７日、東京都内の日本記者クラブで会見し、ロシアのウクライナ侵攻を受けてフィンランドが申請した北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）への加盟に関し、年内の手続き完了に期待感を示した。 　手続きは、ＮＡＴＯ各国が加盟議定書を批准すれば終了する。ただ、トルコは、テロ組織の一員と見なすクルド人をフィンランドがトルコに送還することを批准の条件に挙げている。カイッコネン氏はこの問題について「トルコと建設的に協議している」と説明。その上で「できれば年内には加盟国による批准が実現してほしい」と述べた。 　カイッコネン氏はまた、放射性物質をまき散らす「汚い爆弾」の使用をウクライナが準備しているとのロシアの主張について、「証拠がなく信じられない」と表明。ロシアの核使用の可能性を巡っては「フィンランドやＮＡＴＯは、使用はまずないと考えている」と語った。　【時事通信社】 〔写真説明〕日本記者クラブで会見するフィンランドのカイッコネン国防相＝２７日午後、東京都千代田区（同クラブ提供）