２３年の原油価格、８％下落＝ドル高で「危機長引く」―世銀

　【ワシントン時事】世界銀行は２６日公表した商品市場見通しで、２０２３年の原油価格（北海ブレント先物）が平均で１バレル＝９２ドルと、前年比８％下落すると予想した。世界的な景気減速の強まりが背景。２４年は８０ドルに一段と値下がりすると見込んだ。 　農産物も小麦が２３年に前年比４．７％下落するなど、ロシアのウクライナ侵攻に伴った高騰は一服すると予測。ただ、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）の大幅利上げによるドル高進行が各国通貨建ての価格を押し上げ、「多くの途上国で食料・エネルギー危機を長引かせる可能性がある」と警告した。　【時事通信社】