英新首相にスナク氏＝初のアジア系、党首選無投票勝利

　【ロンドン時事】トラス英首相の辞任表明に伴う与党保守党の党首選は２４日午後２時（日本時間同日午後１０時）、立候補の届け出が締め切られ、運営を担う党内組織「１９２２委員会」のブレイディ委員長によると、スナク元財務相が単独候補となった。これによりスナク氏が無投票で党首に選出され、新首相となることが決まった。トラス政権下で決定的に傷ついた英経済の信用力回復にまず取り組むことになる。 　４２歳のスナク氏はインド系移民２世で、英史上初のアジア系首相が誕生する。４３歳で首相となったキャメロン、ブレア両元首相を超えて近代史上最年少の首相となる。 　出馬を模索していたモーダント下院院内総務は締め切り直前に、ジョンソン前首相は２３日に出馬を断念した。党所属下院議員の支持は２４日、雪崩を打ってスナク氏に向かっていた。　【時事通信社】 〔写真説明〕２３日、ロンドンの事務所を出るスナク元英財務相（ＡＦＰ時事） 〔写真説明〕モーダント英下院院内総務＝２３日、ロンドン（ＡＦＰ時事）