党機関紙も習氏「一強」＝「強固な核心必要」と訴え―中国

　【北京時事】中国共産党機関紙・人民日報は２４日付の紙面で、異例の３期目入りを果たした習近平総書記（国家主席）の顔写真を大きく掲載し、新たな指導部の発足を伝えた。１面では習氏の写真が紙面の４分の１ほどを占めたのに対し、他の最高指導部メンバー６人は、２３日の記者会見で習氏と並んで立った写真が掲載されただけ。習氏の「一強」体制を印象付けた。 　同紙は社説で「複雑で厳しい環境下で新たな偉業を創造するには、わが党に強固で力強い指導の核心が必要だ」と強調。習氏の地位と思想に忠誠を誓うスローガン「二つの確立」を「深く理解しなければならない」と訴えた。 　１面の構図は２期目の指導部が発足した５年前とほぼ同じだが、習氏と６人が並んだ写真はより遠目になり、それぞれの顔が認識できないほど。２面も習氏一色で、６人の顔写真は３面に掲載されただけだ。１０年前に１期目指導部が発足した際は、習氏以外の最高指導部メンバーの顔写真も１面に掲載されていた。　【時事通信社】 〔写真説明〕中国共産党の習近平総書記の３期目指導部発足を伝える２４日付の党機関紙・人民日報（電子版）の１面