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「血液難病、治療諦めないで」=高額薬服用などに助成―基金設立10年・全国連絡協


 白血病などの治療で高額な薬を服用する際、費用の一部を助成する基金の活用を、全国骨髄バンク推進連絡協議会(東京都千代田区)が呼び掛けている。治療には特定のたんぱく質などを狙い撃ちする分子標的薬が有効な場合があるが、高額で経済的負担も大きい。今年は基金設立から10年目に当たり、協議会は「必要な治療を諦めないで」と訴える。  協議会が活用を求めるのは「志村大輔基金」。志村さんは2006年、34歳で血液のがん「慢性骨髄性白血病」と診断された。分子標的薬による治療を受けたが、12年に39歳で亡くなった。  同薬は一般的に1回の処方で数万円の自己負担が生じ、治療が長期にわたれば経済的負担はさらに大きくなる。志村さんは闘病中、患者の負担減を求めて活動していた。基金は志村さんの遺志を継ぎ、13年1月に設立された。  対象は白血病などの難治性血液疾患にかかり同薬を服用する患者らで、世帯収入に応じて最大年30万円を助成する。助成は16年度以降、毎年度70~90件、300万~400万円台で推移している。  ただ、申請者の居住地は大都市が中心だ。基金の認知度が医療機関や医師らで大きく違うことなどが要因とみられ、知名度アップが課題という。  14年から助成を受ける千葉県茂原市のアルバイト男性(47)は「治療は1回4万~5万円で非常に高額。基金がなければ生活はもっと厳しかった」と話す。協議会の野平晋作参与(41)は「慢性骨髄性白血病は服用を続ければほぼ健康な状態を保てるが、経済的な理由でやめる人もいる。基金が治療を続ける手助けになってほしい」と訴える。  基金では、抗がん剤治療などを始める男性患者の精子保存費も助成される。問い合わせは全国骨髄バンク推進連絡協議会03(5823)6360。URLはhttps://www.marrow.or.jp。 (了) 【時事通信社】
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