「團十郎」襲名へ、お練り＝海老蔵さん親子、成田山新勝寺で

　歌舞伎の大名跡を継いで「十三代目市川團十郎白猿」を名乗り、１１月から襲名披露興行を行う市川海老蔵さん（４４）が２２日、團十郎家ゆかりの千葉・成田山新勝寺でお披露目のお練りを行った。 　同時襲名で八代目市川新之助として初舞台を踏む長男の堀越勸玄君（９）、長女の市川ぼたんさん（１１）と人力車に乗り込んだ海老蔵さん。京成成田駅前から延びる表参道の約７００メートルを、詰めかけた見物客に手を振りながらゆっくりと進んだ。 　大本堂で大きな拍手に迎えられた海老蔵さんは、１８年前の海老蔵襲名時のお練りに触れ、「父（十二代目市川團十郎）と歩いた記憶がよみがえり、胸が熱くなった。多くの方に襲名披露の公演をご覧いただきたい」とあいさつ。勸玄君も「市川新之助として頑張りたい」と抱負を語った。 　夜には奉納歌舞伎が行われ、親子３人を中心に家の芸の一演目「雪月花三景　仲国」を披露。海老蔵さん、勸玄君はそれぞれ襲名前最後となる舞台を勤め上げた。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕十三代目市川團十郎白猿の襲名を前に成田山新勝寺でのお練り後、歓迎式で花束を贈られた市川海老蔵さん（中央）と長男の堀越勸玄君（左）、長女の市川ぼたんさん＝２２日、千葉県成田市