右派連立政権が発足＝初の女性首相に極右党首―イタリア

　【パリ時事】極右「イタリアの同胞（ＦＤＩ）」のメローニ党首は２２日、ローマの大統領府で他の閣僚と宣誓式に臨み、右派連合による連立政権を事実上発足させた。イタリアでは初の女性首相となる。第２次大戦後、ファシストの流れをくむ政党の党首がイタリアの首相に就任したのも初めて。 　ＦＤＩと連立を組む極右「同盟」のサルビーニ書記長（党首）が副首相ポストを獲得。外相には同じく連立与党の中道右派「フォルツァ・イタリア（ＦＩ）」所属のタヤーニ元欧州連合（ＥＵ）欧州議会議長、経済財務相には親ＥＵ派のジョルジェッティ経済開発相を起用し、ロシアのウクライナ侵攻やエネルギー価格の高騰など山積する課題に挑む。　【時事通信社】 〔写真説明〕イタリア右派政権を構成する極右「同盟」のサルビーニ書記長（左）、極右「イタリアの同胞（ＦＤＩ）」のメローニ党首（中央）、中道右派「フォルツァ・イタリア（ＦＩ）」を率いるベルルスコーニ元首相（ＡＦＰ時事） 〔写真説明〕極右「イタリアの同胞（ＦＤＩ）」のメローニ党首＝９月６日、ローマ（ＡＦＰ時事）