両陛下、沖縄県入り＝即位後初訪問、国文祭で

　天皇、皇后両陛下は２２日、国民文化祭の開会式などに出席するため、羽田空港発の特別機で沖縄県入りされた。沖縄訪問は即位後初めて。１泊２日の日程で訪れる。 　太平洋戦争末期の地上戦で２０万人余りが死亡し、戦後約２７年間米施政下に置かれた沖縄に、上皇ご夫妻は１１回足を運び、遺族と交流を重ねるなど心を寄せてきた。両陛下はご夫妻の平和への思いを継承し、沖縄と新たな関係を築いていくことになる。 　宮内庁によると、両陛下は２２日午後に沖縄入りした後、玉城デニー知事から県勢概要の説明を受ける。２３日に宜野湾市で行われる第３７回国民文化祭と第２２回全国障害者芸術・文化祭の開会式に出席し、天皇陛下があいさつする。午後に帰京する。 　陛下の沖縄訪問は２０１０年７月以来６回目で、両陛下での訪問は１９９７年７月以来。今年５月の沖縄復帰５０周年記念式典には皇居・御所からオンラインで出席した。滞在中、式典出席者らとも懇談する。 　両陛下の宿泊を伴う地方訪問は１９年１１月の奈良、京都両府県以来で、新型コロナウイルス感染拡大以降初めて。今月１日には栃木県を日帰りで訪れ、地方訪問を再開させた。今回も同行職員が事前にＰＣＲ検査を受けるなどの感染防止策を実施する。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕沖縄県訪問のため、羽田空港を出発される天皇、皇后両陛下＝２２日午前