推薦確認書の存在認める＝関連団体、自民議員に署名要求―旧統一教会が会見

　世界平和統一家庭連合（旧統一教会）は２０日、東京都渋谷区の本部教会で記者会見を開いた。勅使河原秀行・教会改革推進本部長は、関連団体が国政選挙で自民党の国会議員に「推薦確認書」への署名を求めたか問われ、「聞いたことはある」と存在を認めた。 　その上で「（関連団体が）組織としてやったのではないか」と語った。２、３年前に関連団体から説明を受けたという。 　岸田文雄首相が宗教法人法の「質問権」に基づく調査を指示したことについては「誠実に対応する」と説明。宗教法人への解散命令の要件について、岸田首相が「民法の不法行為も入り得る」と解釈を変更したことには「びっくりした。なぜ１日で急に変わるのか」と述べた。　 　元妻が信者の橋田達夫さん（６４）＝高知県＝の自宅を勅使河原氏が突然訪問したことについては「話を聞きに行かなければいけないと思っていた」と釈明した。橋田さんはマスコミの取材に応じないよう要求されたと訴えているが、勅使河原氏は「言っていない」と否定した。 　会場では橋田さんがこれまで主張してきた内容を否定する趣旨の元妻のインタビュー映像が流された。報道陣からは、橋田さんの了承を得ずに公開したことへの質問が相次いだが、勅使河原氏は「もう片方の言い分も載せるべきだ」と主張した。 　会見では新たな改革の取り組みとして、全国に６８人いる教区長のうち２０人を「２世信者」にすると説明。該当する信者たちが一斉に登場し、会場に並ぶ場面もあった。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見する世界平和統一家庭連合（旧統一教会）の勅使河原秀行・教会改革推進本部長＝２０日、東京都渋谷区