ＡＰＥＣ代表に張忠謀氏＝半導体のＴＳＭＣ創業者―台湾

　【台北時事】台湾の蔡英文総統は２０日、バンコクで１１月に開催されるアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会議の台湾代表として、半導体受託製造で世界最大手の台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）創設者・張忠謀氏を派遣すると発表した。張氏が代表を務めるのは５年連続。 　蔡氏は記者会見で、世界経済が多くの課題に直面する中、「台湾の半導体産業が果たす重要な役割が注目を集めている」と張氏派遣の意義を説明。各国と協力してサプライチェーン（供給網）強靱（きょうじん）化を図る考えを改めて表明し「台湾の貢献と能力を国際社会に伝えたい」と語った。　【時事通信社】 〔写真説明〕２０日、台北市の総統府で、ＡＰＥＣに出席する張忠謀氏（左端）と記者会見した蔡英文総統（中央）（総統府提供・時事）