事故車両を検証＝観光バス横転―静岡県警

　静岡県小山町の県道で観光バスが横転し、乗客１人が死亡、多数がけがをした事故で、県警は１８日、事故車両の検証を行った。 　検証は同県御殿場市の自動車メーカー工場で実施。運転手は下り坂を走行中にブレーキが作動しなくなったと説明しており、県警はメーカー担当者立ち会いの下、ブレーキ系統や車体に異常がないかなどを調べた。　 　事故は、１３日午前１１時５０分ごろ発生。ツアー客３４人と添乗員を乗せて、富士山の須走口５合目から御殿場市方面に向かって下り坂を走行中、斜面に乗り上げて横転し、乗客の女性（７４）が死亡した。その後の捜査で負傷者は計２６人、うち重傷は８人と判明した。 　県警は運転手の野口祐太容疑者（２６）を現行犯逮捕。自動車運転処罰法違反（過失運転致死）容疑で、勤務先の「美杉観光バス」（埼玉県飯能市）を家宅捜索するなど捜査を進めている。（了）【時事通信社】