筧死刑囚側が再審請求＝青酸連続死―京都

　京都、大阪、兵庫で起きた青酸化合物を使った連続不審死事件で殺人罪などに問われ、死刑判決が確定した筧千佐子死刑囚（７５）の弁護団が１７日までに、京都地裁に再審請求したことが分かった。９月３０日付で、地裁は即日受理した。 　関係者によると弁護側は、被害者の高齢男性４人のうち日置稔さん＝当時（７５）＝の死因について、青酸中毒ではなく病死だったとする医師の鑑定書を新証拠として提出した。　 　筧死刑囚は昨年７月に死刑が確定した。確定判決によると２０１２～１３年、遺産取得目的で青酸化合物を飲ませて夫や内縁関係にあった日置さんら計３人を殺害。０７年には借金返済を免れるため別の知人男性１人を殺害しようとした。公判で弁護側は、被害者が病気で死亡した可能性などを指摘して無罪を主張していた。（了）【時事通信社】