７月の参院選は「違憲状態」＝「１票の格差」訴訟―大阪高裁

　「１票の格差」が最大３．０３倍だった７月の参院選は投票価値の平等に反し違憲だとして、弁護士らが選挙無効を求めた訴訟の判決が１４日、大阪高裁であり、牧賢二裁判長は「違憲状態」と判断した。無効請求は退けた。　 　二つの弁護士グループが全国１４の高裁・支部に起こした計１６件の訴訟で初めての判決。各地の判決は１１月中旬に出そろう見通しで、上告されれば最高裁が統一判断を示す。 　今回の参院選では、１議席当たりの有権者数は福井選挙区が最少で、神奈川選挙区が最多だった。２０１８年の改正公選法に基づき定数は増えたものの、格差は最高裁が「合憲」とした１９年の前回参院選（最大３．０倍）からわずかに拡大した。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕７月投開票の参院選の「１票の格差」訴訟判決のため大阪高裁に入る原告側の弁護士ら＝１４日午前、大阪市北区