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各国評価、ベテランの風格=米ロ新人をサポート―初の船外活動にも意欲・若田さん


 日本人最多の5度目の飛行となる若田光一さん(59)は、国際宇宙ステーション(ISS)の船長も務めた豊富な経験と、ロボットアーム操作などの卓越した能力で米航空宇宙局(NASA)をはじめ各国の宇宙機関からの評価も高い。今回、ともに搭乗した米国、ロシアの3人の飛行士はいずれも初飛行。「ルーキーの仲間を支えてあげないと」と気遣う姿にはベテランの風格が漂う。  若田さんの初飛行は1996年1月。前年に打ち上げられた再利用型衛星「SFU」をロボットアームでつかまえ、回収する大役だった。衛星の太陽電池にトラブルが起きる中、限られた時間内に衛星の状況を冷静に確認し、見事に回収に成功。当時の責任者だった栗木恭一・宇宙科学研究所名誉教授は「完璧な仕事ぶりだった」と振り返った。  優れているのはロボットアーム操作だけではない。宇宙航空研究開発機構(JAXA)で有人技術部長を務めた柳川孝二さんは「チームをうまくつくり、任務を確実に達成することにたけている。だから他国の飛行士も一緒に飛んでみたいと思うのではないか」と指摘。今回の飛行でも、国際情勢が悪化する中、ロシア人飛行士を含むクルーとの間で、チームワークを構築する能力が期待されている。  日本人初のISS船長や、JAXA理事も務めた若田さんが唯一、機会に恵まれていないのは、宇宙服を着てISSの外に出る船外活動だ。柳川さんによると、若田さんの訓練中の成績は、船外活動でもNASAの飛行士らの中でトップクラス。「十分技量はある。今回は船長ではないのでチャンスがあるのでは」と期待する。  今回の飛行に向け、大型プールに潜って行う1回6時間の訓練を14回、計84時間もこなした。7月の記者会見で、若田さん自身も「これまで機会がなかったので、経験できればと楽しみにしている」と意欲を示している。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕米テキサス州の訓練施設で船外活動の訓練をする若田光一さん=7月(JAXA・NASA提供) 〔写真説明〕若田光一さん(中央)と柳川孝二さん(左)。右は若田さんの初飛行でスペースシャトルの船長を務めたブライアン・ダフィーさん=2000年、米テキサス州(柳川さん提供)
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