軍の初期対応に問題か＝未成年者３３人も犠牲に―サッカー場暴動、インドネシア

　【ジャカルタ時事】インドネシア東ジャワ州マランのサッカー・スタジアムで１２５人が犠牲になった暴動で、フィールドに最初に入った観客らに対する国軍兵士の対応に問題があったのではないかとの見方が出ている。インターネット上の画像には、兵士が観客に暴力を振るうシーンが写っており、多くの観客がこうした対応をきっかけにフィールドに次々と降り立ち、悲劇につながったとみられる。 　一方、女性強化・児童保護省は４日までに、死者のうち３３人が未成年者だったことを明らかにした。 　ネット上の画像には、フィールドに入った後、逃げようとする観客の背中に跳び蹴りする兵士の姿などが収められている。 　マフッド政治・法務・治安調整相は３日、記者会見し、真相解明チームを設置して自身が指揮を執ると発表した。この中で画像にも触れ、調査すると言明。同席したアンディカ国軍司令官も必要に応じて刑事訴追すると述べた。　【時事通信社】 〔写真説明〕インドネシアのサッカー場で起きた暴動の犠牲者らをろうそくで追悼するファンら＝２日、ジャカルタ（ＥＰＡ時事）