グノシー執行役員を逮捕＝前職で３１００万円背任容疑―警視庁

　取引先に水増し請求させて勤務していた不動産会社に損害を与えたとして、警視庁丸の内署は３日までに、背任容疑で、元同社執行役員でニュースアプリ運営会社「Ｇｕｎｏｓｙ（グノシー）」（東京都渋谷区）の執行役員山本裕太容疑者（４０）＝宇都宮市桜＝を逮捕した。容疑を否認しているという。 　逮捕容疑は「ケイアイスター不動産」（埼玉県本庄市）の執行役員だった２０１８年１０月～２０年２月、ウェブサイト制作などの業務委託契約で、制作会社の２０代社長と共謀し、委託費を水増し請求させ、不動産会社に計約３１００万円の損害を与えた疑い。　 　同署によると、請求は４３回にわたり、それぞれ正規の額に３０％水増しさせていた。水増し分のうち約２０００万円は山本容疑者の個人口座などに振り込ませ、残りは制作会社の口座に預けていた。 　不動産会社側が高額な請求を不審に思い、２０年３月に社内調査で不正が発覚。同月、山本容疑者は解雇されたという。（了）【時事通信社】