連携強調「共に自由守る」＝空幕長と独空軍トップが会見

　来日中のドイツ空軍トップ、ゲルハルツ総監が２９日、防衛省を訪れ、井筒俊司航空幕僚長と共同会見した。同総監は「日本とドイツは交易の自由や民主主義を守るパートナーだ」と述べ、海洋進出を強める中国を念頭に、両国の協力関係をアピールした。 　ドイツはインド太平洋地域への関与を強め、同地域に空軍機を派遣して各国で訓練に参加している。２８日には戦闘機「ユーロファイター」が初めて日本に飛来した。　 　ゲルハルツ総監は「今回の訓練で独空軍の戦闘機が２４時間以内にアジア地域に到着できることや、欧州との同時展開が可能なことが証明できた」と強調。航空自衛隊との関係を強化し「Ｆ３５戦闘機の運用でも、先行する日本から知見を得たい」と期待を寄せた。 　井筒空幕長は「欧州とインド太平洋地域の安全保障は不可分だ。連携を深め、世界の安定に貢献したい」と話した。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕共同会見を終え握手するドイツ空軍トップのゲルハルツ総監（左）と井筒俊司航空幕僚長＝２９日午前、東京・市谷の防衛省