川村元気さん「百花」で監督賞＝スペインの映画祭―日本人初

　スペインのサンセバスチャンで２４日夜（日本時間２５日未明）、第７０回サンセバスチャン国際映画祭の授賞式が行われ、コンペティション部門に出品されていた「百花」の川村元気監督（４３）が最優秀監督賞を受賞した。 　配給する東宝によると、同映画祭はカンヌ国際映画祭などの世界三大映画祭に次ぐ位置付けとされており、最優秀監督賞を受けるのは日本人で初めてという。 　現在公開中の「百花」は川村監督の初長編作品で、自身の小説を原作にした。認知症の母親（原田美枝子さん）と息子（菅田将暉さん）の記憶をめぐる物語。 　川村監督は「（受賞を知らせる）電話に息が止まりそうになった。初めての挑戦に力を貸してくれた全てのスタッフとキャストに感謝したい」と喜びを語った。　（了）【時事通信社】