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アマゾン雨林保護も争点=ブラジル大統領選まで1週間


 【サンパウロ時事】任期満了に伴うブラジル大統領選(10月2日投開票)が1週間後に迫った。11人が立候補しているが、支持率トップの左派のルラ元大統領(76)と2位につける右派ボルソナロ大統領(67)の事実上の一騎打ち。選挙では国土の6割を占めるアマゾン熱帯雨林の扱いが争点の一つとなっている。  「内外メディアの吹聴とは異なり、西欧の広さに匹敵するブラジルのアマゾン地帯では8割以上の森林が手付かずのまま残っている」。ボルソナロ氏は20日の国連総会の一般討論演説で声を張り上げた。2019年に就任した同氏は、豊富な天然資源が眠るアマゾンの経済開発を提唱。演説には同氏の環境保護軽視姿勢を批判する米国や欧州連合(EU)、国内の政敵への強い反感がにじみ出た。  ボルソナロ氏は選挙戦で「アマゾンはブラジルの主権に属する」と強調。「合理的な資源の活用」を公約しており、再選されれば先住民保護区での資源採掘を含めた「アマゾンの持続的な開発」を続ける意向を示している。  一方、ルラ氏は国際世論に迎合する形で「アマゾン熱帯雨林保全はわれわれの義務だ」と断言。「違法な森林破壊への容赦ない闘いと、植樹などによる伐採実質ゼロ」を訴えた上で、「(所属する労働者党政権下の)04年から12年にかけ、アマゾンの森林破壊は8割近く減った」と実績を強調している。  しかし国立宇宙研究所の統計によると、ルラ氏の1期目(03~06年)の年平均消失面積はボルソナロ政権をはるかに上回り、数字上は過去「最も環境に厳しい政権」だったと言える。ルラ氏は「国の環境保護システムと先住民保護機関の強化」を唱えるが、日本の国土の15倍近くに及ぶとされる広大な森林の保全に向けた具体的方策は、少なくとも選挙戦からは見えてこない。 【時事通信社】 〔写真説明〕23日、サンパウロで、街頭に掲げられている大統領選主要候補者を描いたタオル(EPA時事)
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