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コロナ「第7波」、なぜ下火に?=ワクチン・感染免疫が奏功か―冬にインフル同時流行も


 新型コロナウイルス流行の「第7波」がピークを越えたとの見方が強まっている。新規感染者数は8月中旬に過去最多の26万人超となった後に急減し、現在はその3割弱にとどまる。ワクチン接種や自然感染で獲得した免疫が要因とされるが、冬にかけてインフルエンザと同時流行する恐れもあり警戒が必要だ。  今夏の第7波では、感染力が強いオミクロン株の派生型「BA.5」が主流になった。累計感染者数は7月14日に1000万人に達し、2カ月弱後には2000万人を超えた。  新規感染者は8月19日に26万923人を記録したが、以降は減少し始めた。厚生労働省専門家組織によると、今月13日までの1週間の感染者数は前週比76%に減った。一部地域で減少速度の鈍化はあるが、こうした傾向は続く見通しだ。  行動制限がない中の急減について、同組織座長の脇田隆字・国立感染症研究所長は「ワクチンと感染による、一過性の集団的な免疫が大きく影響した可能性がある」と指摘。東京医科大の浜田篤郎特任教授(渡航医学)も「第7波はピークを越えたとみていい。3回接種率は65%を超えており、ワクチンと感染の両方を経験して獲得する『ハイブリッド免疫』の効果も大きいのでは」と分析する。  一方、今冬の感染状況を予測する際に問題となるのがインフルエンザだ。日本では過去2シーズン流行せず、免疫のない人が増えた恐れがある。日本と季節が逆のオーストラリアでも過去2年間流行しなかったが、今年は患者が急増した。同国の状況を考えると、日本では例年より2カ月ほど早い11~12月に流行する恐れもある。  冬は新型コロナなどの呼吸器感染症が流行しやすい。特に今冬は過去に打ったワクチンの効果が下がる時期に当たる。浜田氏は「冬に第8波が起きる可能性は高く、インフルとの同時流行も考えられる。オミクロン株対応ワクチンの接種を進め、第7波での発熱外来や病床の逼迫(ひっぱく)を教訓に医療体制拡充を急ぐべきだ」と訴える。 (了) 【時事通信社】
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