冷え込む夜、朝まで行列＝温かいコーヒー差し入れ―ロンドン

　【ロンドン時事】エリザベス英女王の国葬を翌日に控えた１８日、ロンドンでは、議会議事堂内のホールに安置されている女王のひつぎへの弔問のため、市民らがテムズ川沿いに引き続き長い行列をつくった。気象当局によると、１７日夜から１８日朝にかけて気温は８度まで下がり、冬用の厚手のコートなどを着込んだ人々の姿が目立った。 　親族を訪ねて日本から来たという梅本雅之さん（２８）も列に並んだ一人。「弔問まで１２時間かかった。明け方はかなりつらかったが、テムズ川沿いの景色はきれいで天気も良かったため、あまり時間の長さは感じなかった」と話した。 　日付が変わる頃から並び始めたというロンドン近郊に住むドゥーン・タッカーさんは「かなり寒かったが、ボランティアの人たちが温かいコーヒーやクロワッサンを配ってくれてうれしかった。あすの国葬は自宅でゆっくりとテレビで見たい」と語った。 　葬儀会場となるロンドン中心部のウェストミンスター寺院周辺では多数の警官や軍人が配置され、厳重な警備が敷かれた。テレビの中継車をはじめ各国の報道関係者も集まり、歴史的なイベントを伝えようと早朝から慌ただしく動いていた。 　ホールへの一般の弔問は国葬当日の１９日午前６時半（日本時間同日午後２時半）に終了する予定。喪に服すため、１９日は英全土が休日となり、スーパーやレストランなどの店舗のほか、美術館や博物館といった公共施設も大半が休業する。　【時事通信社】 〔写真説明〕１８日早朝、ロンドンのテムズ川沿いでエリザベス英女王への弔問を待つ人々の行列（ＡＦＰ時事） 〔写真説明〕１８日、ロンドンで、エリザベス英女王の国葬を翌日に控え、議会議事堂内のホールに安置されている女王のひつぎへの弔問のためにできた行列 〔写真説明〕１８日、ロンドンで、エリザベス英女王の国葬を翌日に控え、葬儀会場となるウェストミンスター寺院周辺の道路にテントを張って待つ人たち