４０００平方キロの統治回復＝原発の非常用送電線、全復旧―ウクライナ

　ウクライナのゼレンスキー大統領は１３日、ロシアから奪還した領土のうち約４０００平方キロ以上について、完全に統治を回復したと表明した。さらに約４０００平方キロにも「安定化措置」を施しているとして、近く統治回復を宣言できるとの見通しを示した。ビデオ演説で語った。 　ゼレンスキー氏は「解放した領土の状況を詳細に分析した」と説明。その上で「（奪還地域に）残っているロシア軍兵士や工作員を発見し、内通者を拘束して完全な安全を取り戻しているところだ」と強調した。 　一方、国際原子力機関（ＩＡＥＡ）によると、ロシア軍の占拠下にあるウクライナ南東部のザポロジエ原発で、３本すべての非常用送電線が過去数日の間に復旧した。同原発の全原子炉が停止したことで、一時は原子炉冷却などに必要な電力確保が危ぶまれたが、当面は外部電源を確保したことになる。　【時事通信社】