首都の名称、またアスタナに？＝前大統領の影響力排除―カザフ

　中央アジア・カザフスタンのトカエフ大統領は、首都の名称について、２０１９年に自身の提唱でナザルバエフ前大統領のファーストネームに変更した「ヌルスルタン」から、元の「アスタナ」に戻す案に賛同した。大統領報道官が１３日、フェイスブックで明らかにした。 　首都の改称は今月２日、下院議員グループが提案。「ヌルスルタンは国民になじみがない」ことなどを理由としているが、トカエフ氏の意を受けたものとみられる。 　外交官出身のトカエフ氏は「国父」と呼ばれたナザルバエフ氏の「忠臣」とされ、１９年に大統領の座を引き継いだ。ところが、今年１月に燃油価格高騰から反政府デモが全土に拡大したのに乗じ、安全保障会議議長という要職にあったナザルバエフ氏を解任。影響力を排除する憲法改正も６月に進めた。　【時事通信社】 〔写真説明〕カザフスタンのトカエフ大統領（左）とナザルバエフ前大統領＝２０１９年４月、ヌルスルタン（ＡＦＰ時事）