津市職員と三重テレビ社員逮捕＝競艇広告めぐり収賄容疑―三重県警

　津市が運営する競艇の広告業務委託契約をめぐり、広告会社から賄賂を受け取ったとして、三重県警捜査２課などは７日、収賄容疑で津市職員の畑充彦（４６）＝津市香良洲町＝、三重テレビ放送社員酒井輝（３５）＝東京都中央区日本橋堀留町＝両容疑者を逮捕した。いずれも容疑を認めているという。 　逮捕容疑は２０１９年１月、共謀の上、津市が発注した競艇のテレビＣＭ制作などの業務に関し、広告会社が随意契約で受注できるよう便宜を図った見返りに、同社役員から現金十数万円を受け取った疑い。役員は贈賄罪の公訴時効（３年）が成立している。 　同課によると、酒井容疑者は公務員ではないが、犯行に加担すれば共犯として処罰される「身分なき共犯」に当たると判断された。 　津市や三重テレビによると、畑容疑者は当時、同市ボートレース事業部事業推進課企画広報担当副主幹で、広告の契約業務などを担当。酒井容疑者は当時から同テレビ東京支社営業部に所属しているという。 　津市の前葉泰幸市長は「容疑が事実であれば許されないことで、市民の皆さまの信頼を損ねたことに対し、深くおわびする」とコメント。三重テレビの担当者は取材に「社員が逮捕されたことは誠に遺憾で、大変重く受け止めている。警察の捜査に全面的に協力する」と話した。　（了）【時事通信社】