オンライン授業の単位上限緩和＝文科相に答申、来年度適用も―中教審

　中央教育審議会大学分科会は７日、先導的な取り組みを行うために必要と認めた大学を対象に、オンライン授業の単位上限を緩和する特例制度を設けるなど大学設置基準の改正について了承した。同日付で文部科学相に答申。１０月から施行され、早ければ来年度から特例制度の適用が始まる。　 　特例制度では、大学側が先導的な教育の実施内容や教育効果の検証計画などを提出し、大学分科会の下に設置される有識者会議が審査する。認定されれば、現行で６０単位までとなっているオンライン授業の単位上限が緩和される。海外の大学の授業を国内で受けることなどが想定され、制度上は卒業に必要な１２４単位全てでオンライン授業が可能となる。 　教員が不足している成長分野での民間企業からの実務家教員の登用などを促進するため、大学設置基準で一つの大学でしかなれないとされている「専任教員」の規定も見直す。新たに「基幹教員」とした上で、要件を満たせば複数の大学で基幹教員になることができる。（了）【時事通信社】